2011年1月31日月曜日

ハードウエアシンセは・・・死んだ

昨日、動向をウオッチしてたシンセ音源モジュールの落札価格に衝撃を受けた・・・

そのモジュールとはローランドのJV-2080

jv2080


バックライト切れを起こしているわけでも、故障があるジャンクなわけでもない完動品

驚きの終了価格「¥10,500」

まぁ、、モチーフですら、昨年、中古で5万を切りましたからね
ある意味、当たり前のような落札価格なのですけど

これは、名機のひとつで非常に使われてて人気のあった機種
人気の最大の理由は「使えるシンセ」だったと言うことですね
音源拡張モジュールも充実してました
と言う事で、
JVを源流とする後続のXVシリーズ 更に 後続のファントムシリーズが出ても
JVシリーズとJD990とかは使われ続けた
と言う歴史もある使える音源モジュールなのですが
やはりハードウエアシンセの弱点の方が目に付く・・と言う事かもなぁ
ハードウエアシンセの場合は、
音の吐き出しにかかる時間はリニアである事とか
やはり今となっては・・
シンセでフィルターをプログラムできないのはちょっと・・
とか、本当に現代のシンセに求められるハードウエア的な事情とか
単純に「場所を取る」「使った電気代分の仕事をしてくれてるのか?」とか(苦笑)
そういう、、効率とかスペースの問題です。
リアルな書籍か?電子書籍か?と言うのとも似てますね。

ん~~・・・・やっぱり・・・
「ハードウエアシンセは死んだ」のかも知れません。

自分で考えてみてもそうです。
現在は、ほぼ100%
ヴァーチャルシンセ(Vsti)を使ってます
ハードウエアシンセは今も10U以上のシンセを所持してますが、
「まったく使わない」
このまったく使わないと言うのが数ヶ月ならいいですが・・・
実に、「約1年半の間使ってない」と言う事実があります。
と言う事で・・・
自分の中では・・・ハードウエアシンセは死んでます・・・・

やはり・・・ハードウエアシンセは、本当に死んだのかもしれません。

生き残るのは、強い個性を持ったシンセくらいかなぁ・・
ノードリードは今も強いと思うし
古のシンセの一部も、まぁ、、何とか・・・
まぁ何とか・・と言うのは・・
Vstiのここ数年のヴィンテージシンセ音源の再現性が高くなってる
とすると、不安定なヴィンテージシンセを使わなくても
特に大きな問題は起きない。
ならば、Vstiでかまわない。と考える人間も多い(自分も・・・


結局現在のハードウエアシンセを使う人間とは?
「こだわりぬく一部の人」とか
「テクノロジーについていけなくなった可愛そうな人達」とか
「環境を変えたくない面倒くさがり」
と言う人種しか残ってないのかも知れない。

買い手がいなければ、、、、市場は成立しない。
と言う当たり前の原則が発動されるわけで
こればかりは、
どんなに楽器メーカーが頑張っても仕方が無い時代の流れでもあるな・・・
と、思うわけです。

もしもPCベースのVstiと勝負しようとするなら
音源モジュールの中やシンセサイザーの中にPCを埋め込まなければ勝負にならない
しかしそれは馬鹿馬鹿しい事でもありますから
さすがにやらないでしょ・・・それは
色々と無理とか無駄が出る
どう考えても、
既存のPCや鍵盤コントローラーとインターフェイスと言う組み合わせの方が
コストも性能的にも拡張性も遥かに上を行く。

やっぱり・・・・ハードウエアシンセサイザーは・・・死んだ
と言うしか無い。